漫画家になる

二十歳を超えてから漫画家を目指すのは難しい?

漫画家になるのに、年齢はあまり関係ありません。現に、人気の漫画家には、かなり高齢の方たちもたくさんいます。とは言え、目指すのが遅いというのは様々な点で不利なことは事実です。では、どんな点で不利なのでしょう?漫画は、その掲載誌の種類にもよりますが、基本的に中高生が読者層の中心となります。出版社は、その雑誌の売上を伸ばすために、その雑誌の中で人気の高い漫画家に、より多くの仕事を依頼します。読者層の年齢に近いほど読者層の心情がわかるので、初心者でも読者からの支持を得やすいのは事実です。それに、学生時代から投稿を重ね、若くしてデビュー出来れば、例え収入が少なくても両親に養ってもらうこともある程度は可能でしょう。ですが、一般的に大人と呼ばれる年代の二十歳を過ぎると、学生ならまだしも、そうでない場合には就職しないことに対する風当たりがきつくなります。すぐに人気漫画家として活躍できればいいですが、下積み時代が長く続くと、どうしても漫画を描くことだけに集中できなくなるケースも多いでしょう。生活のために本職を持つ傍らで、漫画を副業として続けるという人もたくさんいます。つまり、年を重ねるほど、結果のでない仕事に固執することが許されなくなっていくのです。ドラマや映画によくある「売れないミュージシャンの卵」と同様に世間から見られるということです。ただ、年齢を重ねるほど、人の心の動きを知ったり、様々な知識を得ていきますから、ストーリーを考える上では、年齢による知識は大きな財産と言えます。