漫画家になる

漫画家を目指しながら挫折してしまう人の原因の多くは、絵が上手く描けないこととストーリーが作れないことでしょう。小説家はストーリーを考えて、それを上手く文章で著せばいい。映画監督は、ストーリーをより印象づけて視聴者に見せるように俳優さんに演技をしてもらったり、背景やカメラアングルを考えればいい。でも、漫画家はその全てを一人でやらなければならない大変な仕事です。ストーリーを自分で考え、そのストーリーをより印象的に見せるカット割りやセリフを考えながら、その背景や表情も自分で描かなければなりません。漫画家になるためにはいくつかの方法がありますが、一番確実なのは漫画家を養成する専門学校のようなところで基本的なことを学ぶことです。また、アシスタントを募集している漫画家の元で、アシスタントとして働きながら技術を学んでいくという方法もあります。あるいは、同人誌に参加して、お互いに評価し合いながら、実力やファンをつけていくという方法もあるでしょう。いずれにしても、学校を出たから、アシスタントや同人誌で実力を身につけたからといって漫画家になれるわけではありません。様々な雑誌や出版社などで開催している新人賞などに投稿を行い、ある程度の賞をもらうことが出来ると、その雑誌から新人としてデビューすることが出来ます。また、直接賞に応募しなくても、出版社に自分の原稿を持ち込んで、良い評価が得られればデビュー出来るというケースもあります。それに、同人誌で人気が出れば、出版社の方から声がかかるケースもあるのです。